1cm100mブログ

志々雄真実さんはかっこいい ラスボスは設定が大事だ

2015-12-27 10:22:10  |   マンガ

高校生とか大学生の時、『るろうに剣心』が好きだった。
あの頃はマンガへの熱が高くて、毎週のジャンプ発売日が待ち遠しかったものだ。

ぼくは自分が弱いせいか、いつも悪役に憧れてた。
キン肉マンだったら悪魔将軍とかフェニックス、北斗の拳だったらサウザー。

で『るろうに剣心」だったらもちろんのこと志々雄さん。

志々雄さんは一発でぼくの心を捉えた。
あの人はいいね。最初から全く何の拒否反応もなく、我が心のど真ん中に入った。

普通はだね、新しい悪ボスが出てくると、読者にはいくらかの拒否反応が起こるものなのさ。
何だこいつ、前のボスだった○○のほうが絶対強えーよバーカ、みたいな。

それは再婚して新しくやってきたお母さんを、子供が受け入れないのに似ている。
お前なんかママじゃないやい!前のママのほうがよかったやい、な感じ。

でも志々雄ママにはそういう反応が全く出なかった。
あ、この新しいママいいわ当たりだわ、の感がいちばん最初からビシバシ来た。

何と言ってもあれよ、主人公剣心の後継者という設定がよかった。
剣心が人斬りをやめたあと、その闇の仕事を引き継いだのが志々雄さんという設定。

初代が剣心で、2代目が志々雄さん。
もうこの時点で読者は新ボスの強さを疑わない。

剣心と同じポジションか、そりゃつえーわ絶対。
とあっさり新ママを受け入れたことだろう。

しかもこの志々雄さん、仕方なく人斬りをしていた剣心とは違い、ひとかけらの良心も持ち合わせていないようだという。能力は互角だけどハートが違う。

読者は思う。
ほうほうなるほど、つまりこの志々雄さんというのはダーク剣心なわけやね、と。

マンガやゲームにおいて、ダークになった主人公は最強の敵だ。
スーパーゼウスとブラックゼウスみたいなもんだ。

一句、「主人公 闇属性で ラスボスに」
志々雄さんは悪ボスとして最高のスタートを切った。

そしてあのビジュアル力。全身包帯グルグル巻き。
悪そうで強そう。

さらに志々雄さん、今ではすっかりなまってしまった剣心とは違い、現在も強さのピークを維持しているようである。 この設定も熱い。志々雄さんを見れば、かつての剣心の強さがわかるというわけやね、と読者の期待は高まる。

さらにさらに、志々雄さんには強い仲間もいる。
側近レベル(宗次郎)で既に剣心より強いのだ。

強い仲間がいる、これはかっこ良さの重要なポイント、 クラスの権力者が権力者同士でつるんでいるのを見て、底辺にいる者たちは羨望のため息をつく。 ゴールドセイント同士の頂上ネットワークに自分も入りたいと思うのだ。

さすが志々雄さんクラスになると、悪くて強い仲間がいるんだな。
読者は大いに納得する。完璧だ。完璧なボスだ。

それに比べるとあれだね、次のシリーズのボスの雪代縁は、設定があんまり上手くいってなかったと思わずにいられない。

主人公のかつての恋人の弟、という特に何の感想もわかないポジションで登場し、 連れている仲間はかつて剣心にボロ負けした負け犬軍団。

戦う動機も粘着的で思い込みが激しい。
この人が志々雄さんより強いという設定を受け入れるのは難しかった。

ぼくは思うんだけど、この雪代縁はさ、主人公の兄という設定にすれば良かったんじゃないか?

少年マンガには3枚のジョーカーがある。
主人公の兄(or父)、主人公の師匠、主人公のダークサイド版。

るろうに剣心はこの内の2枚しか切っていない。
師匠(比古清十郎)とダーク剣心(志々雄さん)。

残りの1枚、すなわち主人公の兄、をね登場させるべきだったと思うのだ。
そしたら読者は新ボスを一発で受け入れたんじゃない? 兄か、兄なら強いわそりゃ、と。

で連れてる仲間も、賞味期限の切れた負け犬軍団なんかじゃなくて、兄グループにふさわしい華々しい奴らにする。 土方歳三が実は生きていたのだー、みたいな感じで格の高い奴らを出す。

剣心の兄で、中国マフィアのドンで、志々雄さんとも対等の交友関係を築いていた、という設定ならかなり熱かったと思うんだけどな。

剣心は身寄りがない設定だから兄は出せないよって?
そんなのどうにでもなる。よく考えたらいました、でいい。

けっきょく兄カードを切らないまま、るろうに剣心は終わってしまった。
もったいないことだ。

ラスボスは設定が大事だと切に思う。

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小さな宇宙人は存在しない

2015-11-27 09:36:54  |   軽めに

宇宙人はいると思いますか?
と訊かれれば、

さあねぇ、まぁ宇宙は広いからどこかしらにはいるんじゃないの。
と答える人が多いと思う。

エイリアンみたいな宇宙人がいると思いますか?
と訊かれれば、

いるんじゃないの宇宙は広いからね。
と答える人が多いと思う。

巨人サイズの宇宙人がいると思いますか?
と訊かれれば、

いるんじゃないの宇宙は広いから。
と答える人が多いと思う。

親指みたいなサイズの小さな宇宙人はいると思いますか?
と訊かれれば、

たぶんいるんだろうね宇宙は広いから。

だがぼくは言おう。
いくら宇宙が広かろうと、親指サイズの宇宙人などいないとね。

SFにはよくそういうのが出てくるけど、現実にはいない。
あまりにもミクロなサイズの知的生命体など存在しないとぼくは思う。ともかく文明は築いていない。

なぜか?
猫やカラスに食べられて不便だから?

違う。それなら猫やカラスがいない惑星があればいいだけの話だし、全ての生物がミクロサイズの星だってあり得ないことはない。

問題はもっと根源的なのだ。物理法則的なことなのよ。
物理法則が宇宙を支配している限り、あまりにもチッコイ生物は発展できないと思うのだ。

なぜか?
ミクロサイズの生物は、「火」との相性がとても悪いからだ。

チッコイ宇宙人が木をこすって火を起こすことができるだろうか?
無理なんじゃない?摩擦熱が足りないんじゃない?パワー不足なんじゃない?

運良く起こせたとしても、その火のサイズは、彼らにとってちょうどいいサイズとはとてもいえないだろう。

ほら火ってさ、燃えるために必要な最低サイズがあるじゃないか。
あまりにも小さなサイズの火って作れないんだよ。ガスコンロでも、あんまり火力を弱くすると不完全燃焼になるよね。

キャンプファイヤーみたいな大きな炎なら作るのは簡単なんだ。
燃料を大きく積み上げればいい。

でも反対に、小さな炎を作るために燃料をちっこくするのは無理だ。
1mmの炎を作るために1mmサイズの燃料を用意するわけにいかない。 そんなサイズの燃料は瞬間的に燃え尽きてしまい、使い物にならないから。

火が燃え続けるには、ある程度のサイズが要るのだ。

ライターでも炎は1cmくらいの大きさにはなるし、たき火ならもっと大きくなる。
最低でも5cmくらいにはなるんじゃないの?

しかし5cmの炎なんて、小人宇宙人にとってはほとんど身の丈に匹敵するサイズの炎であり、怖くてまともに扱えやしない。 もはや火事だもん。

まともに火を使えない者たちが文明を発展させるなど不可能だろうさ。
火のない文明なんてありえない。

火の替わりになるエネルギーを見つけるかもしれないじゃないかって?
見つけない。それを見つけられるところまで発展しない。

長い長い年月の内に、少しずつは発展するかもしれないじゃないかって?
その前に身体が大きくなるよ。そっちの方向に進化するほうが簡単だから。

人類が小さな哺乳類から進化して今のサイズになったのには、ちゃんと理由があるんだね。

巨大な宇宙人はどこかにいるかもしれない。たぶんいるだろう。
でも親指サイズのチッコイ宇宙人はいない。ともかく高度な文明を築いている知的生命体はいない。

文明を築くにあたっても、必要な身体のサイズがあるってことさ。
勉強になったかな? m9( ゚д゚)

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ひばり放送うるさい 防災無線で振り込め詐欺に気を付けましょう

2015-10-23 09:45:46  |   届け、魂の叫び

どうもぼくは昔から騒音に敏感であるようなんだけど、近頃気になっているのが、防災無線による振り込めサギ注意放送。 たぶんあなたの町でも流れてるでしょ。サギの電話が多発してるから気を付けましょうってやつ。

ぼくの住む相模原市では最近になって放送の頻度が増してるんだよ。
週に3〜4回ペースで流すこともある。なんかすごい張り切ってんの。勘弁してくれと。こっちはいつも家に居るんだよと。

ついに決心して、市に苦情のメールを入れてみた。
週に4回は多すぎませんかという内容の、我ながら実に抑制的なメールをだ。

そしたらこれまた実に予想通りの返事が来たよ。
振り込め詐欺が多発しているから注意喚起をしています、ご迷惑お掛けしているかもしれませんがご理解ください、みたいなやつ。 屁のつっぱりにもならない。

流すなとは言わないけどさ、なんで週4なのかって話なんだよ。
そのペースがふさわしいって一体だれがどんな理由で決めてんの!

みんなはあれをどう思ってるんだろう。あんまり気にしてないんだろうか?
週に4回の放送が適切だとほんとうに思う?

これメールにも書いたんだけど、 例えばぼくが拡声器を持って、「振り込め詐欺に気を付けましょーう」って大声を出してまわるのが、市民の役に立つと思いますか? あなたはそれを歓迎しますか?

同じことを市が防災無線で行うとなぜか有益になるというその発想が、ぼくは根本的に違うと思うんだけどな。 仮に有益なんだとしても、週4はやり過ぎだ。

「放送を聞いてサギの被害を免れる人が1人でもいるかもしれない。」
そう言う人もいるだろう。市の立場もそうなんだと思う。助かる人もいるかもしれないじゃないかと。

でもだね、そういうことを言う人って、コストというものを無視してやしない?
流さないより流すほうがいいというのは、コストが0である場合に限っての話なんでさ、 実際には何をやるにもコストはかかるわけだよ。コストに見合う価値があるのかを考えなければいけない。

例えばそうね、防災無線でサギ注意放送を流すたびに、全市民の口座から強制的にお金が徴収されるシステムになったとしましょうよ。

そこでもしも1回の放送で1000円を取られるとしたら、みんな大反対するだろう。
ふざけんな、あんな放送にそんな価値はない!とね。

じゃ100円なら賛成する?  10円ならどう?
1円ならどうでぃ。

これは想像だけど、多くの人はたぶんあのサギ注意放送に、1円たりとも積極的には払いたがらないと思う。 どうしても流したいというなら1円ぐらいは我慢して払いますよ、でも流してほしいとは別に思わないですね。

そんな感じじゃないだろうか。

それが市民の声なんだよ。民はあのサギ注意放送を必要としてないんだ。
だって1円も払いたくないのに必要なんですって、筋が通ってない。

しかし現実にはだね、ぼくたちはあの1円も払いたくない放送に、かなりのコストを支払わされているのだ。 すなわち騒音というコストを。強制的に。

静かな環境というのは、多くの人にとってお金を払ってでも手に入れたいものなんだ。財産なんだ。 だからこそ「閑静な高級住宅街」なんて言葉が使われるんだ。

その財産を市は破壊している。

こう考えてみようよ。もしもサラリーマンのAさんが相模原市に家を買ったとする。
念願のマイホームだ。そうね4000万円ぐらいで買ったとする。

しかし住んでみて、防災無線のスピーカーがすぐ側にあることに初めて気付いた。
買う前はこんなものがあるなんて知らされてなかった。

しかもそのスピーカーからは、振り込め詐欺に気を付けましょうなんて放送が、窓を震わすような大音量で流れてくる。 週に4回も流れてくる。

そのときAさんと家族はどう思うんだろね。
あの放送を、流さないよりは流したほうがいい、と言っている人に聞きたい、あなたはそれをAさんの前でも言えますか?

Aさんは買ったばかりのマイホームを売りたいと考えた。
しかし買いたいという人が現れても、善良なAさん、防災無線のスピーカーのことを黙っているなんてできない。

この家のすぐ側には市のスピーカーがあってですね、そこから週に4回も大音量で、振り込め詐欺に気を付けましょう、という放送があるんですよ。 それでもいいですか?
Aさんは正直に教えるんだ。善良だから。

買い手はAさんの人柄に感銘を受ける。言ってくれてありがとう!
しかしその家を元の値段で買おうとは決してしないだろう。

じゃあいくらならその家は売れるんだ?
一体いくら安くなれば、窓を震わすような大音量で週に4回の聞きたくもない放送を、これから一生我慢し続けようという気になるだろうね人は。 500万か?1000万か?

Aさんが1000万円を失ったとき、それは誰のせいだろう?
加害者は誰だ。振り込めサギの犯人か?

違う、相模原市だ。
市が騒音によって、善良なAさんから1000万円を奪ったんだ。

それは社会にとってどうしても必要な犠牲だったの?
あのサギ注意放送を歓迎している人たちは、そう言える人たちなんだってことでいいのかな?

相模原市に防災無線のスピーカーがいくつあるのかは知らない。
でも100個ぐらいはあんだろね。知らんけどさ。

その100個のスピーカーの付近は、いわば買ってはいけない土地、デッドエリアになっている。 だってもしもあなたの家族や親しい人が、スピーカー近くの家を買おうとしてたら、あなたは止めるでしょ?

「どうでもいい放送を毎日すごい音で聞かされるよ!
  資産価値も下がるから絶対やめときなよ!」

そう言うんでしょ?

自分の住む町に100個ものデッドエリアを作り、それとは知らずに不動産を買った多くの被害者を生み出す。 この損失って、金額に換算すればいくらぐらいなんだろう。

でもここで話を戻すけど、たしか僕たちはあのサギ注意放送に、たしか1回1円の価値も認めていないんじゃなかったっけ? 口座から強制的に1円を取られるのを歓迎していないんじゃなかったっけ?

それなのに自分の町に100個ものデッドエリアを作るのは平気なの?
そんなのは1円以下のコストってわけ?

振り込め詐欺の被害が深刻なのは知ってる。
これだけ注意喚起が溢れているのに、被害は減るどころか、年々増えているという。

しかし最近の振り込めサギは、実に手の込んだ方法を使っていて、昔のようにそういうサギがあることを知らない人をターゲットにしているものではない。 自分はそんなサギには引っ掛からないよ、と自負している人を大がかりな仕掛けで騙すものだ。

手口をネットなどで見ていると、自分はともかく、うちの親なら掛かりそうな気がしてくる。 相当に怖い。

だからその対策として、「振り込め詐欺に気を付けましょう」は、ほとんど何の役にも立たないと思う。 うちの母親も毎日あの放送を聞いてるはずだけど、聞いててくれてよかった!これからも毎日聞けよな!、なんてぼくは全く思うことができない。

もしもうちの母を被害から守ろうと思うなら、実行力のある方法は、ぼくが最近のサギのパターンを詳細に母に聞かせることぐらいだろう。 こんなパターンが新たに出たらしいよ、とね。

駅とか郵便局とか電車の中とかにも、そういうの貼ればいいじゃないか。
手口を詳細に語ったポスターを貼れば、へーと知的好奇心を刺激してもっとずっと多くの人に興味を持ってもらえるだろうし、心配した子が自分の親に話すだろう。

ところが実際にあふれているのは、単なる気を付けましょうメッセージ。
内容も毎回まいかいマイカッイおんなじ。

あんなの放送する価値ないよ。
100歩譲ってあるとしても、週4回も必要だと思う?
なんでそのペースなのか、市は理由を説明すべきだ。

騒音というのは、流す側ではなく流される側にとって不快なんだから、どのぐらいのペースで流すかは、それを聞かされる市民の意見を聞いて決めるべきなんだ。

でも実際には流す側が一方的に決めている。
このぐらいならいいだろうとか迷惑ではないだろうとかのその感覚は、あくまで加害者の感覚なわけ。

彼らは自分たちの感覚がずれてるかもしれない可能性を考えたことがあるんだろうか?

あなたが目覚まし時計を買うとするじゃない。
その時計にもしも、振り込め詐欺に気を付けましょうというメッセージが不定期に強制的に大音量で流れる機能、なんてものがくっ付いてたとしたらどうする?

絶対にそんなもの買わないし、年老いた両親にプレゼントしたいとも思わないはずだ。
販売している会社の正気を疑うレベルの商品だよね。

エアコンやテレビや冷蔵庫や電話からも、そんなメッセージが突然流れることを、絶対に誰も歓迎しない。 誰かがあなたの両親の家の家電にそんな機能を付けたら、あなたは怒るはずだ。何の嫌がらせだ!と。

でも市が防災無線でしていることって、そういうひどい機能を持った目覚まし時計を、全市民に配って強制的に使わせてるようなものじゃないか。

この現実をもっと異常だと考えるべきなんだみんな。
あんなものは要らないし、まけても月に1回までが限度だとぼくは思う。

防災無線は緊急性のあるものに限るべきだ。
そうでないものを流すなら、どのぐらいのペースにするか、騒音を聞かされる側の意見を聞いてくれ!

最後に訊こう。もしもあなたが引っ越しを考えているとして、立地も価格も同じような2つの町があったとする。

そのうち1つは緊急以外の放送をいっさい流さない閑静な、聞こえるのは小鳥のさえずりと木々が風にそよぐ音、の町。

もう1つは振り込め詐欺に気を付けようとか子供たちの安全を見守りましょうとか、 親切な(冷笑)メッセージを大音量でしょっちゅう流してくれる町。

あなたはどちらの町を終の住処にしたい?
真面目に考えて欲しい。

閑静な町とうるさい町

きれいな空気とか、都心に近いとか、ぼくたちが望む住環境はどれも簡単には手に入らないものばかりだけど、 必要なこと以外は流さない防災無線、は本来ぼくたちが手に入れて当たり前のものなんだ。

その当たり前のものをぼくたちから無駄に奪っている者たちがいるんだ。

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電気ポットが壊れて切ない

2015-09-24 22:52:46  |   軽めに

電気ポットが壊れた。前触れもなく突然に。
朝まで普通だったのに、お昼に沸かそうとしたら、もうわずかの熱しか出せなくなっていた。

壊れるんだな電気ポットって。 ずっと使えるもんかと思ってたけど、調べてみると数年で壊れることも珍しくないんだって。

これいつ買ったんだっけと保証書を出してみたら、2002年の3月とある。 日韓ワールドカップの前か。13年と6ヶ月。ずいぶん長いこと頑張ってくれたんだな。買ったお店も既に潰れてるし。

ちなみにぼくが買ったんじゃない。
母親が送ってきたやつなのよこれ。

それまでお湯を一切使わない食生活をしてたんだけど、驚いた母親があんた馬鹿なのかと言って無理やり送りつけてきた。

最初は邪魔だと思ったけど、使ってみるとみそ汁も作れるし、冬に白湯も飲めるしで、 こりゃ便利だのうと、すっかり生活を支える主戦力になってくれたのだ。

そのポットが壊れた。13年連れ添ったものとの別れは、それなりに寂しい。
13年間の思い出が走馬灯のようによみがえる。いつも側にはこのポットがあったのだ。

見渡せばポットだけじゃない。
もう長い付き合いになるものがたくさんある。

机と椅子は15年使っているし、冷蔵庫もそんぐらい。
電気スタンドは20年くらい前からあったはずだ。

コップだとか、流し台の石鹸ケースだとか、ドラえもんの単行本だとか、 そういえばずっとあったんだよなこれ、という物を改めて眺めると、急に愛おしく見えてくる。

感傷的になってしまう秋の夜長だ。

・・というか思い出したぞ。
壊れた理由は、ぼくがパンチしたからでした、テへ♪

ちょっと嫌なことがあって、近くにあったポットを何とはなしにアトゥワトゥッと3〜4発パンチしたんだった。 そうだった。

ほら、昔のこっ恥ずかしいエピソードを思い出して枕をバシバシ叩くようなことってあるじゃないか。 あんな感じで「あ〜っ ヽ(;´Д`)ノ」となって、いかにも叩くのに手頃な重さを備えていたポットを、即席のサンドバッグがわりにしてしまったのだった。 ほんとすっかり忘れてた。

側面を見たら、凹みがある。
軽くパンチしたつもりだったのに、予想外のハードパンチャーだったみたい。
強すぎるのも罪だよ。腕立て伏せの効果かも。

絶対これが原因だ。壊れたんじゃない。ぼくが壊したんだ、なんてこったクソッ。
そんな理由で13年の相棒を失ってしまい、非常に当惑している。嗚呼・・

凹みを見ると、しでかした罪の重さがのしかかってくる。
余計なことさえしなければ、あと何年も一緒に過ごせたろうに・・。
13年つくした主人から何の理由もなく殴られ壊されたポットの無念やいかばかりだったろう。

申し訳ない気持ちでいっぱいだ。
長い付き合いになる道具は大事にしたほうがいいよ。

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